理念 指針 研修
PHJ全国大会 から考える「 数字 と 本質(暮らし) 」の関係
2023/12/26
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今回の記事は、一般のみなさま向けでもあり、住宅建築に関わる同業社様や、職人様の皆様に読まれても良いと考えて書いています。そのため少しマニアックな内容 & やや長文となっておりますが、ご了承くださいませ。
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■全国大会に出席
11月16日 パッシブハウスジャパン(以下PHJ)全国大会 が開催され、翌日17日も、全国大会の延長として3つのコースのオプショナルツアーも含めて参加してきました。当社は社長と設計部2人の計3人で参戦。
【DAY 1 全国大会】
今年度の全国大会のメインイベントは、実際にパッシブハウスに暮らす施主様3組によるトークセッション。業界紙 新建ハウジングでも記事となっていました。
なんと言っても、参加された施主様たちの熱量が素晴らしかったです。
「なぜパッシブハウスを建てようと思ったか」「自分は建てられないと思っていた。でも建築会社さん建てられるという提案をもらって叶った」「こんな風に超高断熱住宅を住みこなしている」などなど。
【DAY 2 オプショナルツアー】
私 目黒は、コース③に参加し、全国の会員の方達とグループワークでパッシブハウスについて理解を深めました。
また、同会場で柏崎市で超高断熱住宅を手掛ける第一建築業(https://www.dai1kenchikugyou.com/) 社長様に久々にお会いできてうれしかった。(社長様宅の温熱計算ではお世話になりました)
■私達が提供しているもの について
この濃厚な2日間から約1か月。
その後も色々な情報を見たり聞いたり、そして私自身もUa値0.26W/㎡K、暖房負荷17.2kWh/㎡ の家に実際に住んで実感することで、学びが整理できてきました。
この記事でお伝えしたい事を、以下の図にまとめます。
■わかり易い指標 =「数字」= 広めるために必要なこと
最近の家は数字(指標)が沢山あります。
高性能住宅の計画に必要な数字たちなのですが、一般のみなさまも、もちろんプロも「1つ1つをバラバラに見て、一喜一憂」してはいけなくて。高性能住宅にとっての 代表的な数字(数値)4つだけ、簡略的に記載します。
全ての情報が、とても大切なことです。ただしSNSなど、出所が信用に足るか微妙な情報も多く出回っています。少し気を付けて発信して欲しいなぁと思う情報もしばしば見かけます。
「多少の間違いを寛容してしても、シンプルにしないと広まらない」という末法思想的考え方からすれば、まともな高断熱住宅が普及するために数値の追求や拡散は「ある程度」必要なのかもしれません。
相手がわかり易い様に、単純化すること。その一例が、数値という物差し なのですから。
■本質は別にある
ここでいう本質とは、先に列挙した様な数値を、何のために向上させるのかという目的の事です。住宅を高断熱化することの本質は
「生活環境が向上することで、住まい手の生活ストレスが最小となり、生活に訪れる快適感が増すこと」。その結果、「住む人の幸福感が増していくこと」 であると、言葉にまとめます。
私の実体験をもとに、具体的な事例を挙げるとこんな感じ です。
■だからこそ「性能を上げられるならば上げておいた方が良い」
ただし、予算もありますし、特にリノベなら適切な施工が出来る既存状況があるか も大きく関わるので、「すべてのお客様に最大限の断熱性能(G2以上)を」ご提供できない事もあります。
それでも・・・
■本質は外さない
断熱性能が ご提供可能なMAX性能に至らない場合でも、その住まいがどんな温熱環境になり、どんな暮らし方が訪れるかをイメージすること。そのポイントは必ず考えるのです。実際、いくつものお客様から「家が暖かくなり暮らしが変わった」など、お喜びの声をいくつも頂いています。
(リンク:YKKAPまどかえ事例紹介)
※今後 そんな「声」もホームページにまとめてお伝えて出来ればと考えています。
本質を失わない様に、わかり易くお伝えしていきたいと思います。
数値 は 本質≒本来得られる効果 あってこそ追求するもの。
本質(お客様の暮らしの豊かさ)が満たすことが目的。
数値の達成は、手段であり、目的ではないのです。
■高断熱住宅は「住む人のためになる」
この言葉が 私達がご提供する仕事の ひとつの信念。
もちろん、
断熱性だけでなく、耐久性や維持管理性。
住む人の心を満たしてくれる意匠性など様々な要因が組み合わさって、家は成り立ちます。
たくさん考え、
常に学び見識を深め続けて、
引き続き地域のみなさまの暮らしを良くし続けたいと思います。
(来年の抱負の様になってしまいました 汗)