リノベーション探訪
リノベーション探訪 vol,1 「binn」
2023/10/01
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この リノベーション探訪 では、
主として「既存建物をリノベーションした店舗」を題材にして、
訪問した店舗様について、ゆるく 繰り広げてまいります。
住宅とは ひとあじ違う、魅力的なリノベーションがいっぱいあるのです というご紹介になれば良いなと思います。
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◎店舗概要
店名:binn
所在地:新潟県弥彦村
HP:https://binn-suwanokilane.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/binn_suwanokilane/
Googlemap https://www.google.co.jp/maps/place/binn/@37.7026654,138.8274472,19z/data=!3m1!4b1!4m6!3m5!1s0x5ff4ef1ff7362519:0x2fb6651867592d6e!8m2!3d37.7026654!4d138.8280909!16s%2Fg%2F11hz9czxbd?entry=ttu
◎立地環境
美しい紅葉で有名な弥彦公園。
その徒歩圏内にあるのが、コーヒーと発酵食品の食事が頂けるお店「binn」様。
2019年5月頃にオープンされたようです。
ヤホールのあたり、公共の大きな駐車場に車を止めて、住宅街を徒歩で向かいます。
上諏訪神社(弥彦神社末社)へ向かう赤い参道を歩くこと約5分。
樹齢ウン百年と言われる 大きな大きなケヤキの木の 目の前にお店があります。
◎建物 外観
建物の大きさは3.6m×6.3mくらいの木造2階建て。プラス、厨房部分を少しだけ増築した感じ。
外から見ると、1階に改修前からあるであろうシャッターが。
以前は付近の住人様の車庫だったのではと思います。
屋根は既存のまま残したセメント瓦。
その一部には苔がむして、改修前からの時間の堆積を伝えてくれます。
大ケヤキからの種子が降ってくるのでしょう。雨樋には新芽が芽吹いています。
普通の住宅ならば、雨樋を塞ぐ落ち葉や植物は円滑な雨水排水のため「即撤去」なのですが、
個人的にはこの光景がとても好きです。
張り替えた外壁は波板鋼板の縦張り。
おそらく無塗装の素地品。
木製玄関ドアの脇には、
パキッと灯るネオン管の看板。
この味付けはおしゃれですねー。
こんな表札をつけてみたい。
◎建物 内観
※私たちは外の席で食事を頂いたので、内部写真はオーナー様インスタを引用させていただきます。
メインフロアは1階。
床はモルタル。
壁とアラワシの梁はグレーに染めて。
曲木の椅子と、
シンボリックな古材の大テーブル。
その他の什器もアンティーク。
ドライフラワーやフードメニューの瓶詰発酵食品たちが色を添えます。
シャビーシックというインテリアワードがドンピシャな空間構成です。
店内に響く音楽も良かった。
◎フード
ランチで頂いたのは、もちもち触感のパンと歯応えと香りが豊かなサンドイッチ と ポタージュ系のスープ。どちらもネーミングは覚えていませんm(_ _)m
サンドイッチは野菜の旨味がジューシーで、ボリュームもあります。
スープも優しい舌ざわりと風味で、素晴らしく美味しかった。
豊かな自然の空気で頂くと、なお美味しい。
テラス席は砂利の上なので少しカタカタしますが、外をも含めた「この空間」では全て許容してくれて無問題です。
◎あとがき
オーナー様のInstagramを覗くと、
工事前の「車庫だった建物」と
解体中の様子はモノクロ。
徐々に改修工事が進み、
アプローチにライラックの木が植えられ
フードの準備が進むと
写真は色が溢れていきます。
そのページから伝わるのは
重労働で大変な工事(作業)
ではなく
ストーリーと楽しさとワクワク感
徐々に色が添えられる空間の美しさ。
お店をDIYでつくるオーナー様も楽しんでいることが伝わります。
そして眼前の大ケヤキと建物。
どちらも経年した時間の美しさ、そして土地・地域の器の大きさとストーリー性を感じさせてくれます。
この物件を見初めたオーナー様の選球眼に納得です。
そして大満足のフードメニュー。
これはお客様も魅了されるはず。
来訪した6月の記憶を辿り、記事を書きました。
(一部記憶があいまいですみません)
興味を持って頂けたなら、ぜひ行ってみてくださいませ。
週末は混む様ですので、平日がおすすめです。