新築
超高性能な平屋の新築「水田を望む家」
南側に広大な水田地帯が広がり、晴れた日にはその先の越後山脈が見える抜群の眺望。そこにシンプルな切妻屋根の伸びやかな平屋の家を設計しました。
「水田を望む家」基本性能
Ua値:0.22
C値:0.4
年間暖房負荷:33.09
年間冷房負荷:10.19
耐震等級:3等級
冷暖房方式:ロフト壁掛けエアコン1台(冷房用)、ペレットストーブ1台(暖房用)
■性能について
圧倒的な断熱・気密性能により、冬場はリビングに設置したペレットストーブ1台(エアコンによる暖房なし)、夏場はロフトに取付けた10畳用壁掛けエアコン1台で全館冷暖房をしています。
冬は南側に設けた大開口(その幅の合計はおよそ10mに及びます)から日射を取得し、晴れた日はその太陽の熱だけで無暖房で過ごせます。日中数時間ペレットストーブを焚くだけで、太陽の出ていない日でも次の日の朝まで全ての部屋で室温20℃以上をキープします。
夏場の日射は軒を出すことで遮り(夏と冬の太陽高度の差を利用し、冬は日射が入り、夏は日射を遮ることができます)、冷房効率を最大化しています。
その圧倒的な性能の秘密はまず断熱。
壁は高性能グラウウールを柱間に120mm充填する他、その外側に付加断熱としてさらに120mm、合計240mmの断熱材が入っています。
屋根部分は400mmのセルロースファイバー吹き込み、基礎にもスタイロフォーム75mmを全面敷き込み(立ち上がり部分は100mm)し、屋根から床下まで家全体を厚い断熱材で丸ごと包んでいます。
また、第1種熱交換換気(全熱交換型)により、換気による熱のロスを最小限にしています。
■デザインについて
外壁に焼杉(杉板を炭化させ耐久性を上げたもの)と、アクセントとしてグリーングレーの塗り壁を採用するなど、住宅というより店舗のようなインパクトのあるデザインに。
内装も含め基本的に自然素材のものを使用することで、永く住む上でメンテナンス性やデザイン的にも飽きこない(むしろ経年により「味」が出る)ものを採用しています。また、雪国に必須のカーポートもアルミ製の既製品ではなく、周辺の自然と馴染みの良い焼杉を張った木製カーポートを採用しました。
この家の特徴は何と言っても遠くまで見渡せるリビングの大開口!
サッシはトリプルガラスの木製サッシ「SmartWin」を採用(県内初!)し、性能とデザインを兼ね備えた超開放的な大開口としています。
屋根形状に沿った勾配天井とし、それを利用してロフトを作成。家中のいたるところに「居場所」を作ることでどこにいても居心地の良い空間づくりを心掛けました。
照明計画は明る過ぎない最低限度の照度と、また配置を均等でないようにし、陰影を作るようにしました。
写真には写っていませんが(後日施工の為)、屋根に太陽光パネル5.6kwを載せ自家発電。元々の電気使用量も少なく、発電もできる超エコハウスの誕生です!